大手ゼネコンに入社し、企業留学でMBAを取得した後、経営コンサルタント、教育サービス産業(上場)及び建設系企業(未上場)で取締役を10年経験する。2005年、MBOにより株式会社オズペックを設立し、代表取締役社長に就任。2023年12月より現職。
経営コンサルタント、経営企画・管理、人事・総務、営業・販促・営業管理、企業統治(取締役3社経験、計10年)
前回のコラム「どうなる建設業・・・2024年を予想してみる」でもお話しましたが、日本の建設業のカギを握るのは、省力化では間に合わず・・「無人化」だと思われます。
高齢化と人口減に伴い、熟練の建設技能者の不足は深刻さを増しています。総務省の統計によれば、建設技能者はこの10年で約1割減少しています。加えて、この数年減少率が大きくなっており、次の1割減少には5年とかからないと思われます。
建設技能者の不足により労務費は上昇していますが、これが初期投資を必要とするロボット導入を推し進めることになると思われます。調査会社モードーインテリジェンスによると、世界の建設ロボット市場規模は、2029年には2024年の2倍の7.8億ドル(約1100億円)になるとの見通しです。個人的にはこの見通しは上振れするであろうと考えています。
写真はイメージです
建設現場の雰囲気も一変する事になります。今までの固定概念を捨てて、新しい建設業界を語っていくことが必要となるでしょう。 2021年には、施工ロボットや遠隔操作技術などの共有化を掲げた「建設RXコンソーシアム」が立ち上がっています。ここでの活動、展開に期待したいところです。
※次回コラムでは、「洋上風力発電建設の現状」について、お話させて頂きたいと思います。