瀧嶋の目Takishima's Eye

瀧嶋 誠司
(株式会社オズペック会長)

大手ゼネコンに入社し、企業留学でMBAを取得した後、経営コンサルタント、教育サービス産業(上場)及び建設系企業(未上場)で取締役を10年経験する。2005年、MBOにより株式会社オズペックを設立し、代表取締役社長に就任。2023年12月より現職。
経営コンサルタント、経営企画・管理、人事・総務、営業・販促・営業管理、企業統治(取締役3社経験、計10年)

#_27日本にデータセンター投資続々・・・経済安保を追い風いに米国大手テック企業の投資が目白押し

米国テクノロジー企業が、日本重視の投資戦略を進めています。日本には一定規模の市場と産業の集積があることや、経済安全保障上の重要性などの理由から、各社の投資を後押ししている形となっています。特にデータセンター対する増強投資の計画が目白押しです。

主なデータセンター投資は次に通りとなっております。

・マイクロソフト:2024~25年に既存のデータセンターに4400億円の追加投資
・AWS(アマゾン):2023~27年に日本のデータセンターの2兆2600億円を追加投資
・グーグル:2021~24年に1000億円投資、23年に国内初のデータセンターを稼働
・オラクル:2024~10年間で日本のデータセンター増設に1.2兆円投資

写真はイメージです

あわせて、国内テック企業、データセンターのREITもあり、関連する建設投資に期待がかかっています。ただし、経験値のある国内の設計事務所や建設会社には限りがある上に、経験値の高い外資CMコンサル会社のアプロ―チもあるため、受注できる企業の選別が進んでいる印象があります。

大型物流倉庫投資がピークアウトしつつある中、次の大型民間建設投資のテーマになりつつあるのがデータセンターです。データセンター建設経験者には当分高い需要があると思われます。

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