瀧嶋の目Takishima's Eye

瀧嶋 誠司
(株式会社オズペック会長)

大手ゼネコンに入社し、企業留学でMBAを取得した後、経営コンサルタント、教育サービス産業(上場)及び建設系企業(未上場)で取締役を10年経験する。2005年、MBOにより株式会社オズペックを設立し、代表取締役社長に就任。2023年12月より現職。
経営コンサルタント、経営企画・管理、人事・総務、営業・販促・営業管理、企業統治(取締役3社経験、計10年)

#_182025年大阪・関西万博の開催に黄信号・・・建設が間に合わない

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場建設に黄信号がともっています。特に参加国が自前で建設する外国パビリオンの遅れが深刻のようです。

万博協会は年内の着工で間に合うと認識しているようですが、日本建設業連合会は記者会見で根拠がないと一蹴してます。

一般的には建設費高騰がその背景にある言われていますが、最大の要因は人員確保の問題でしょう。更に、2024年春には建設業界に時間外労働の上限規制が適用され、人繰りは厳しさを増す一方です。人員のサプライ減要因が最大の理由と言えそうです。

日本国際博覧会協会サイトより引用

よって、一時的に関西エリアでの建築派遣需要は増えますが、これだけ盛り上がりに欠ける状況(音頭をとる企業も見えてきませんし・・・)を鑑みると、それが関西エリアの建築・インフラ投資や設備投資に伝播するかは疑問です。

生産系用途の設備投資が盛んな地域の方が、全体的に建築・インフラ投資が活発になっていると感じます。その点では、台湾半導体大手TSMCの誘致などに成功している九州エリアが今後注目です。

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(コラム「瀧嶋の目」は、毎週木曜日に更新します。お楽しみに!)

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