大手ゼネコンに入社し、企業留学でMBAを取得した後、経営コンサルタント、教育サービス産業(上場)及び建設系企業(未上場)で取締役を10年経験する。2005年、MBOにより株式会社オズペックを設立し、代表取締役社長に就任。2023年12月より現職。
経営コンサルタント、経営企画・管理、人事・総務、営業・販促・営業管理、企業統治(取締役3社経験、計10年)
企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進み、大規模なクラウドサービス事業者によるデータセンター建設投資が盛んになっています。
世界の市場規模としては、今後5年間で3割増との予測であるとのことです。国内でもこの3年間で、建設プロジェクトが目白押しです。東京圏・大阪圏でのプロジェクトに加え、リスク分散化(災害リスク、エネルギーリスク)のため、北海道や福岡圏での増床も予定化されていると言われています。
これらに併せて、データセンター建設プロジェクト経験者へのニーズも高まってきています(建築系・設備系)。同様にコロナにより需要が増加した(ネット通販の増加)大型物流倉庫のプロジェクト経験者が、その方面に移行するケースも見られるようです。
一方、ブームとなっていた再生可能エネルギー発電所建設は今後苦戦を強いられるでしょう。風力、特に洋上風力発電は、大型化が進むと共に施工の難易度が増すとともに、これに原材料費高が加わり、事業採算性が悪化の傾向にあります。しかも、売電価格も下落傾向にあるのです。
稼ぐ力は圧倒的に化石燃料に軍配が上がり、結果、株価にも顕著に反映してきています。目先の利益か、崇高な環境対応か・・・岐路に立たされているとも言えます。しかしながら、計画されている建設プロジェクトは多く、人材不足(土木系・電気系)の状態は続いており、当面は高い人材ニーズが続くと見ています。
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(コラム「瀧嶋の目」は、毎週木曜日に更新します。お楽しみに!)