水上 雄一朗 (ミナカミ ユウイチロウ)

オズペック設立時からのメンバー。前職では建設コンサルタント会社で人事・採用を担当していた。採用する側としての経験から、書類選考から面接、内定まで採用の流れを熟知する。何が合否を分けるのか、どうすれば合格の可能性が高まるのか、などの具体的なアドバイスは定評がある。

#_02お弁当作りで学んだ「人の多様性」

前回の記事では、コロナ禍から始めた私の趣味についてご紹介しましたが、今回もコロナ禍をきっかけに始まった私の日課について書きたいと思います。

それは「お弁当づくり」です。

きっかけは、妻から毎朝早く起きて出社するのなら、その前に子供たちの弁当を作ってほしいとの一言からでした。
なぜ、私が頑張って早起きして、早く出社するために生み出した時間を、お弁当作りに費やさなければいけないのか。最初は、はてなマークだらけだったのですが、節約にもなるしそれもいいだろうと自分に言い聞かせ、やってみることにしました。

とはいえ作り始めた頃は、それまで料理経験がほとんどなかったので、完成までに1時間以上かかっていました。そんな私でもだんだん慣れてきて、30分もあれば十分に立派なお弁当が作れるようになるほどに成長。子供のお弁当を作るのであれば、妻と自分の分を作るのも一緒だと思い、今では家族全員分を私が担当しています。

卓上カレンダーに家族全員分のスケジュールを書くようにして、その日にお弁当が必要な人数をチェック。子供が冷凍食品を食べないので、すべてのおかずの食材を事前に想定しておかなければなりません。この日は家族全員分だから、卵は何個必要だなどと瞬時に頭に浮かぶのですから不思議なものです。

それに鍛えられたからか、前日から献立を考えることが楽しみになり、自宅にある材料を考慮しながら、スーパーに必要なものを買い出しに行くなどは、もうお手のものになりました。

それぞれの好みに合わせたお弁当作り

ただ、面倒なのが家族それぞれで味の好みが違うことです。作ってもらえるだけでもありがたいだろうと思うのですが、いちいち文句を言ってくるので困ります。なので、肉を焼くときはタレを辛口と甘口で分けるなど、できる範囲で対応しています。

おかず中でも、特にこだわっているのが「たまご焼き」です。たまご焼きはお弁当の定番であり、これだけは外せません。最初は甘口(砂糖)で作っていたのですが、妻が甘いのは嫌いだと言い、塩味で作ってみると、今度は子供が嫌がります。最終的には、だし巻きで落ち着きました。日本人だからか、和風なら文句はないようです。

妻は土曜日曜も仕事のことが多いので、この2年間、ほぼ毎日たまご焼きを作っています。これだけ作っていれば、もう「たまご焼きのプロ」と言ってもいいのではないでしょうか。味も安定し、見た目もかなり上達したと思います。ありきたりな表現ですが「継続は力なり」をまさに体感した、この2年でした。

最後に

この体験を通して、読者の皆さまに何か教訓めいたことを言えるとするならば、「人それぞれ感じていることは違う」ということです。同じ家族でも、これほど味の好みに違いがあるとは、自分でも驚きました。

それぞれ好みに合わせてあげるには、焼肉のタレを使い分けたり、だし巻き卵に辿り着くまでに試行錯誤をしたりということが必要だったわけですが、これは登録者の皆さまへの対応も同じだなと感じました。

登録者の皆さまが、本当に求めているものは何なのかを理解し、その希望に合わせた企業を紹介できるよう、これからも努力していきたいと思います。

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