#_05特技監督の巨匠・レイ・ハリーハウゼンによる特撮映画【アルゴ探検隊の大冒険】

【アルゴ探検隊の大冒険】を久々に鑑賞しました

先日、昔の名作や話題作・大作等を1週または2週毎に上映する企画、【午前十時の映画館】にて、約50年?振りに『アルゴ探検隊の大冒険』を鑑賞しました。
曖昧な記憶ですが、小学4,5年生くらいの時に、淀川長治氏解説の日曜洋画劇場で初めて見た覚えがあります。
テレビでの鑑賞ながら、当時、子供だった事も有り、劇中の特撮技術に感動し、大いに興奮したものです。

特技監督の巨匠・レイ・ハリーハウゼンによる特撮映画【アルゴ探検隊の大冒険】

『アルゴ探検隊の大冒険』は1963年に製作されたアメリカ・イギリス合作に依る、ギリシャ神話を類材にした特撮映画または冒険活劇映画です。
この作品が映画ファンのなかで今だに語り草になっているのは、伝説的な特技監督である、レイ・ハリーハウゼンに依る、高度な特撮技術に他なりません。
内部にアーマチュア(可動式骨格)を仕込んだ人形を1コマずつ撮影するモデルアニメーションの分野で高い評価を得ており、リアルな動きで作り出された映像は、当時の世界中の・・特に怪獣映画&SF映画ファンを虜にしました。
色々な文献をみると、日本が世界に誇る特技監督・円谷英二氏と、ほぼ同時代に活躍していたことも有り、比較されることも多かった様です。
ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグもインタビューの中で上記の二人に多大な影響を受けた・・と語っています。

偏向的な感想です

久しぶりに鑑賞した率直な感想を述べると、流石に60年前の作品と云う事も有り、古臭さと、役者たちの演技にも仰々しさを感じざるを得ませんでした。
初めて見た際にあれほど興奮した特撮技術についても、現在のCGやVFX技術を多用した作品を見慣れているためなのか、多少ですが、チープな印象も受けました。
然しながら・・見終わって、何だか暖かいものに触れたような、優しく、懐かしい気持ちにもなりました。
そのような気持ちがどこから湧くのか?・・
前述の通り、人形を1コマずつ撮影し、それを役者達の演技と合成させて、人間対モンスターの対決シーンを、途方もない時間と労力を掛けて作っていく・・そんな裏方さんだけでなく、仰々しい演技の役者たちも含め、作品に賭ける『映画屋』の熱意・或いは心意気みたいなものが伝わってきたからかもしれません。
そのような『映画屋』たちの活躍の場が、今や必要とされない時代に突入?・・と云う危機的な状況に陥っています。

いずれはAIが映画業界も席巻する?

日本でも大々的に報道されましたが、ハリウッドの俳優ならびに脚本家からなる労働組合が7月中旬からストライキに入っています。今のところ解決の糸口は見いだせない状況の様です。
事の発端は・・大まかで恐縮ですが、俳優の顔を一度スキャンすれば、CGやVFXに依り、いくらでも使い廻すことが出来る・・また、脚本はAIにより作成させる等々・・早い話が、製作者側は、手間暇を最小限にして、机上のコンピューターで作品を作ってしまい、俳優やスタッフの活躍の場、すなわち生活の糧を奪ってしまう・・と云ったものです。

因みに『インディージョーンズ』の新作を先日見ましたが、冒頭の30分間はインディー=ハリソン・フォードの若い時代が描かれています。最新の技術に依り、顔や表情は殆ど違和感が無く、その完成度の高さには感心こそしましたが、同時に薄気味悪さも感じました。
『アルゴ探検隊の大冒険』を見終わったときの暖かい感触とは対極的な印象です。
あくまで私見ですが・・部分的にこれらの技術を活用する事には大いに賛同しますが、
全編:【監督・主演・脚本・音楽・編集=AI、CG】・・なんて映画が近い将来できたとしても、観る気はさらさら無いですし、願い下げです。
私が時代遅れな考えで、懐古主義なオジサンからかもしれませんが・・
皆さんはどうお考えになるでしょうか?

ご一読いただき、誠に有難うございました。

Backnumberを見る

お問い合わせはお気軽にどうぞ。 転職・再就職の無料相談はこちらから